生活習慣病

動脈硬化を中心に据えた予防と治療を行っています。

当院の生活習慣病診療

当院では、動脈硬化に関する生活習慣病を中心とした診療を行っております。

肥満・高血圧症・脂質異常症(高脂血症)が動脈硬化を引き起こし、動脈硬化が狭心症・脳梗塞・心筋梗塞・慢性腎疾患などを引き起こすため、動脈硬化を改善することは生活習慣病全体の治療に繋がっていきます。

院長は総合病院の循環器科で、カテーテル治療が必要な方、高血圧症や糖尿病を併発している方、心疾患を発症した方などを多く診てきた経験を持っており、こういった「今後」を見越した上で、適切な予防や治療を行うようにしています。

沖縄は、日本の中でもアメリカの文化の影響を早く受けたため食文化の欧米化がいち早く進んできた地域で、さらに車社会のため歩く機会が少ない地域でもあります。健康診断も上手く使いながら、早期発見・早期治療ができるようにしておきましょう。

肥満

余分な脂肪が体内にあると、常に内臓に負担がかかるため、様々な病気を発症するリスクが高まります。やはり、重要なのは栄養のバランスが良い食事を摂ることと、適度な運動をすることです。

当院では、患者様の生活習慣に合わせてアドバイスをさせて頂くようにしています。

BMIチェック

BMI(Body Mass Index)は、WHOも採用している標準体重の測定方法です。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI
20未満 痩せ
20以上24未満 標準
24以上26.4未満 太り気味
26.4以上 肥満

糖尿病

食事によって体内に取り込まれた糖質は、消化器官で分解され、ブドウ糖となって吸収されます。そして、吸収されたブドウ糖は、必要に応じてエネルギー源として使われます。
しかし、膵臓から分泌されているインスリンというホルモンが正常に働かなくなると、エネルギー源として使われるはずのブドウ糖が血液中に溜まり、尿から排出されます。これが「糖尿病」で、ブドウ糖を排出するときに体内の水分をたくさん使うために、とても喉が乾くようになります。

また、ブドウ糖の蓄積と利用が上手くできないため疲れやすく、血糖値も高いままになってしまいます。

I型糖尿病 インスリンを作る膵臓の細胞が破壊されており、全くインスリンを分泌しなくなります。
II型糖尿病 食べ過ぎ、運動不足、肥満、ストレス、年齢などによってインスリンの作用が低下したり、インスリンの分泌量が減ったりしてしまいます。40歳以上の日本人は、10人に1人が糖尿病になっていると言われており、そのほとんどがこのII型糖尿病です。

糖尿病の合併症

糖尿病は、様々な合併症を引き起こすことが知られており、特に「網膜症」「腎臓病」「神経障害」は三大合併症と言われています。

糖尿病は、失明や手足の壊死になることもある恐ろしい病気なのです。

糖尿病の治療

糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法の3つがあります。

特に食事療法は、糖尿病治療の基本となり、量と栄養のバランスを考えた規則正しい食生活を毎日継続していくことで糖尿病の悪化を防ぎます。

お薬に関しては、複数の種類の中から、患者様の症状や原因などに合わせて処方していきます。

高血圧症

50歳以上の日本人は、2人に1人が高血圧症であると言われています。

高血圧症自体はほとんど自覚症状がありませんが、脳卒中、動脈硬化症、心臓病といった病気を引き起こすため、血圧をきちんとコントロールしていくことが必要です。

高血圧の基準と治療ガイドライン

日本高血圧学会では、140/90mmHgを高血圧基準としています。

また、同学会では治療に関するガイドラインを作成しており、4〜5年ごとに更新しています。当院では、このガイドラインに則り、常に新しい高血圧症治療を行うようにしています。

分類 収縮期血圧   拡張期血圧
正常域血圧 至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 120-129 かつ/または 80-84
正常高値血圧 130-139 かつ/または 85-89
高血圧 Ⅰ度高血圧 140-159 かつ/または 90-99
Ⅱ度高血圧 160-179 かつ/または 100-109
Ⅲ度高血圧 ≧180 かつ/または ≧110
(独立性)収縮期高血圧 ≧140 かつ >90

白衣高血圧と仮面高血圧 

普段は正常な血圧であるにもかかわらず、病院で白衣を着ているスタッフが測ると緊張して血圧が上がってしまうことを「白衣高血圧」、逆に普段は血圧が高いが検査のときには血圧が正常値になることを「仮面高血圧」と言います。

どちらも正常な治療が実現できないため、当院では自宅で測定し記録して頂いた血圧(家庭血圧)もしくは24時間自由行動下血圧測定(ABPM)を用いて治療方針を決めるようにしています。

  収縮期血圧   拡張期血圧
診療室血圧 ≧140 かつ/または ≧90
家庭血圧 ≧135 かつ/または ≧85
自由行動下血圧
 
24時間昼間 ≧130 かつ/または ≧80
昼間 ≧135 かつ/または ≧85
夜間 ≧120 かつ/または ≧70

脂質異常症(高脂血症)

血液中のコレステロールや中性脂肪が、異常に高い状態のことを脂質異常症と言います(以前は高脂血症と言っていました)。

自覚症状はありませんが、動脈硬化が進み、さらに重大な合併症を引き起こすことになります。

他の疾患が原因になることもありますが、食生活の乱れや運動不足によってなることも多く、特に食事を上手くコントロールすることが治療の基本となります。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、カルシウム不足によって骨の密度が減少し、折れやすくなってしまう病気です。日本国内の患者数は約500万人にものぼり、特に女性の患者比率が高くなっています。

お年寄りの腰が曲がっていること、背が縮んでいること、寝たきりになっていることも、骨粗しょう症が大きな原因です。

骨粗しょう症の予防・治療には、カルシウムやビタミン類を多く取り適度な運動をするのが有効なのはもちろん、日光浴も重要です。

バランスの取れた食事

昔ながらの「一汁三菜」の食卓をいつも基本におけば、健康維持に必要な食品が無理なく整えられます。

健康を守る秘訣は「できるだけ幅広い食品を偏りなくとる」ことです。
肉や魚介や野菜だけでなく、卵や乳製品、大豆製品、芋や海草や果物、また穀物も油脂も、どれもほどほどにとることでからだに必要な栄養も、各種の病気を防ぐ成分も、過不足なく整うのです。

ポイントは、下記イラストのような「主食と汁、3品のおかず」を食事の基本型として常に頭に入れておくこと。
3食なるべく異なった食事を組み入れていくと、1日に必要なものは自然にとれてしまいます。肝心なのは、食品のバランス調整です。
食品のバランスを確保したら、量については個々人の年齢や、性別、体格、運動量によって調整します。

※基本のエネルギーは1600キロカロリー。生活活動強度が軽い成人女子が1日に必要な栄養素とエネルギーを満たすことができる目安です。

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